コプロスの保有技術
ケコム工法

ケコム工法とは

ケコム工法は下水道工事の立抗構築工法で、専用機で立抗となる呼び径φ1500から呼び径φ5000までの鋼管を 地中に圧入し、内部の土砂を掘削して立坑を構築する工法です。

私どもは鋼製ケーシング式立坑工法のパイオニアとして多機種の開発を行っています。

従来の揺動式立坑構築機に加え、呼び径2000~5000mmまでの全回転型立抗構築機をシリーズ化し、 適用土質の大幅な拡大と、省スペースで大深度の立抗構築が可能になりました。

ケコム(KCMM)工法は、1984年下水道用立坑として開発されて以来、効率性、経済性、安全性、省力化、省資源化、 工期の短縮等の特長が、業界から高い評価と信頼を獲得しています。

環境問題、公害問題にも非常に高度なレベルで対応可能な無振動・低騒音の工法として現在も都市土木の現場で 真価を発揮しています。

その成果として、黒瀬賞や建設機械化協会奨励賞をはじめ、 1993年には国際非開削技術協会から栄誉あるNO-DIG賞を日本で3番目に受賞しました。

ケコム工法の特徴

  • 立抗構築完了まですべて機械施工なので、立抗内での人力作業が不要で、安全かつ工期の短縮が可能です。
  • 水圧バランスを利用して掘削するので、薬液注入が不要です。また施工機械が一体化されコンパクトなので、 道路規制が最小限に抑えられます。
  • カッティングロック(CR)専用機では、特殊刃先の併用により、N値50以上の硬質土や礫率200mm以上の玉石・ 転石混じり土の施工が可能です。
  • 作業中の上空制限は特殊アタッチメント使用により4.0mからの施工が可能です。

施工要領

マシン・ケーシングを配置し掘削開始。

ケーシングを揺動または旋回させながら圧入し、内部を油圧グラブで掘削する。

土圧とのバランスをとるために注水を行い、水中掘削により所定の深さまで掘削する。ケーシングは溶接で接続する。

圧入掘削が完了したら水中コンクリートを打設し底盤を形成する。

コンクリートが固まったら内部の水を抜き内部を清掃する。

施工状況