公共工事の世界には「工事成績評定点」という独自の基準があります。工事が終了した際に発注者がその出来栄えや進行について採点を行うものなのですが、そのスコアは施工会社の実力を表す、非常に重要なものとなるのです。
私が初めて採点を受けたのは入社から7年目、ある下水道工事の現場代理人を「初めて」任されたときのことでした。
それまで多くの現場で経験を積んでいたとはいえ、管理者として現場を動かしていくことには非常に緊張もありました。そんな自分を部内の先輩たちはとても気に掛けてくれて「分からない事があれば何でも聞けよ!」と声をかけて下さいました。そうした中で仕上げた仕事がどういう評価を受けるのか、スコアが出るまでは内心、非常にドキドキしていました。
いざ結果を受け取ると、結果はまさかの86点!当時はコプロス社内はおろか下関市全体でも80を超えるスコアが出る事はなく、想像以上の評価は涙が出るほど嬉しかったですね。自分の努力はともかく、先輩方が自分をまっすぐに指導し、正しい事をしっかりと教えてくれていた事に、とても感謝しましたね。
今でも「86点」は、自分の中での仕事の水準点。初心を失わず努力し続けていく、目安の数字になっています。
土木部主任 松尾晃
先輩のサポート役として、初めて現場に出たときから。自分が学校で学んできた建築の知識なんて、ほんの入り口に過ぎなかったんだな、とはっきりと自覚できました。毎日のように発生してくる、わずかな予定との食い違いや想定外の出来事。それを乗り越え、更地から鉄骨の骨組み、さらに人の住める建物へと姿を変えていく施工対象。こんな劇的なドラマを進めていく方法なんて、当然の事ですが大学のテキストには書いてありませんでした。
入社から日が浅い自分には、まだ「できる事」はわずか。職人さんの手伝いをしたり現場の後片付けをしたりと、仕事もまだまだ地味なものです。しかしそれでも、学べる事は無数にあるんです。関わった建物が完成したときには、大きな達成感があるんです。これから先、徐々に大きな役割を任されたときに。この喜びはどこまで大きくなるんだろう。考えただけでも、ワクワクしてきますね。
木造、鉄骨、コンクリート。住宅から大型商業施設、学校まで。コプロスで手掛けられない建築はありません。自分も今後どんどん経験を積んで資格を取り、あらゆる建物を建ててみたい。そのプロセスを楽しみたい。そう、考えています。この場でなら、きっとどんな夢も実現できますから。
建築部 秋枝祐介
下水道やケーブルなど、現在の都市機能は地下のネットワークに支えられています。また高層建築物の建設にも、大深度の杭穴が欠かせません、より大きく、より深い穴を掘る。このシンプルな技術が、実はこれからの社会では非常に重要なもの。そして「ケコム工法」こそが、その需要に応える事のできるも現時点では日本最強の技術であると、私は強く自負しています。
先日担当したある工事は、4500mm口径の穴を30mの深さまで掘るというもの。大きな石が混じる土質で、超硬チップのドリルを用いても一気に掘り切る事は不可能でした。
そこで採用されたのが、10メートルごとに区切って穴を掘り進める、コプロス独自工法である多段式ケコム工法。他者ができない事を「できる」と言える点は、非常に大きいですね。
ただ理論上は可能でも、現場でのオペレーション技術が伴わなければ施工は進みません。現場では毎日、緊張感の連続ですよ。だからこそ掘りきった時には「俺にしか出来ない仕事をやった!」という高揚感があるんですよね。
現在コプロスでは、これまでの常識をくつがえす技術も開発中です。手掛ける穴の大きさと一緒に、私もデカくなりますよ!
ケコム部課長 原谷寛志